
電車が格別綺麗ということも無い。1日12本走っていて、時間によって車種が違うようである。
MTRのTicketはここから広州から香港に戻った時は2階建ての新幹線のような感じで座り心地も良かった。チケットは直前でも十分に買えた。正月休みに行ってこれなので、満席になるようなことがあまり想像出来ないが、中国の正月(今年は1月26日)前後はそういうこともあるのかも知れない。ただ中国大陸から香港に来るというのはよっぽど金があるような人でなければ無いだろうから、限られた期間においてのみ電車のチケットが直前では買えないということがあるのかも知れない。日本で年末年始は新幹線乗車率が150%とかいう話を聞くこともあるが、そういうタイミングで乗るのは割高なようにも思うので避けるべきである。12月31日とか1月1日を大事にしているのは、日本人だけであって、香港人などはドンチャン騒ぎして終わり。紅白歌合戦も見ても見なくても日々の生活に影響ないことが今回の旅で分かった。ただ除夜の鐘を突くとか、そういった文化は残しても良いと思う。世界の中でユニークであるということは誇るべきことで、それはそれで大事だからである。

車内は変な臭いがする。恐らく消毒液か何かの臭いだろうが、かなり濃度が強いものを使っていることが想像される。あるいは大量に使っているかである。適度というものが分からんのだろうか、文化というものである。中国の野菜は大量に消毒薬を使っていると以前問題になっていたが、恐らくどれぐらいが適度かということをあまり考えずに使ってしまうのだろうなと感じる。消毒薬を使ったか使ってないかが中国では最も大事な問題なのであって、どれぐらい使ったかというのは二の次の問題になっているのではないか。いずれにせよ鼻をつくこの臭いと2時間も付き合わなければならない。しかし人間のカラダというのは良く出来ていて、慣れてしまうからそこまで気にならなくなるというのも事実である。海外に行った時にこういった電車に乗るのは、旅しているという気分になるので好きである。日本にいる時に乗る電車はだいたいJRだと山手線、中央線、東京メトロだと銀座線、日比谷線とかなので、非日常を感じるような長距離電車に乗ることはない。次の旅行は久々に国内、という選択肢もあって良いかも知れない。候補地としては近さから日光あたり。

広州東駅まで香港の紅磡駅からHKD190。日本円ではだいたい2,300円ぐらい。2時間弱なので、東京から京都くらいまで新幹線に乗ると考えると安いが、この電車は遅いので高崎線で上野から高崎まで行ったような感じか。グリーン車に乗ったとすると片道3000円弱ぐらい。そうすると為替次第というところ。香港は物価が安いと感じることは無い。むしろ東京よりも高いものが多いが、ブランド品などへの関税が低いことで安いということはあるが、現在のような円高でない限りはそれほど得ということもないし、わざわざ買いに来ると飛行機代がかかるだけである。きっかけがない限り買い物したいというだけならば、韓国とかのほうが良いのではないかと思う。切符は原始的でまだ手で改札している。インフラだったら東京は世界で最強なのではないかと感じる。後で書くことにするが広州からの帰りはこの切符で揉めた。このMTRという香港と広州を結ぶ鉄道会社は最近2社が合併したので、Webでの切符購入というのは香港でないとチケットを受け取ることが出来ない。結局帰りは広州の駅で切符を買い直し、Webで買っていた切符は紅磡駅で払い戻してもらった。日本では考えられないことだが、広州駅では官僚的な対応をされてしまって全く取り合ってもらえない訳である。

るるぶのような大衆向けの旅行ガイドが発展しているのは日本だけなのだろうか。経済的な豊かさがあることから、適度に海外旅行に行きたいという需要があるが、英語が出来ない。そこでかなり詳細なガイドブックが必要となるのだが、日本はやはり消費者よりなのかも知れんと思う。その便利さに頼り切って考えることを忘れている消費者も多い。海外旅行では普段と勝手が違うので困ることも多い。それを避けるというのであれば、やはりツアーに参加することが楽である。最近の旅ではツアーに参加するのは、現地においてどこか行きたい場所があるが、自力だと時間の無駄が多かったり物理的に難しかったりする場合である。そういったツアーだと、他人のことを気にすることなく旅行に集中しやすい。その代わり何かあった時には自力で何とかするしかないが、それもまた英語の練習と考えたり、旅行そのものに対するノウハウの蓄積だと考えるとそれもまた良しである。旅行には体力がいる。これは精神的に疲れることが思ったよりダメージがあるからである。それを乗り越えて楽しむためにはやはり情報とノウハウの蓄積が欠かせない。今回はこのるるぶをおまけとして、他に2冊。

殆どの人が爆睡している。車内がうるさいということも無い。上海に行った時に蘇州行きの動車組に乗ったが、もっと賑やかだったように思う。香港人は所得水準が高いからなのか、あるいは資本主義によって立つ自由さからなのか、行儀が良いという印象を受ける。勤勉さという意味ではどうだろうか。朝が早い印象はある。労働時間の長さだと日本人の方が無駄に残業するから長いのだろうと感じる。残業代を稼ぐという悪い印象もあるのだろうが、日本人がこだわる緻密さのようなものがそうさせているということも事実である。ネットワークの中で仕事をして、海外のファームがそこまでのものを求めていない場合に、日本人が無駄に働き過ぎてしまうというような事があればコミュニケーションの中で問題が生じるということは考えられる。その加減というものは難しいものであり、結局のところ海外での業務経験などが無ければその感覚というものは身に付かない。どちらが良いということではなく、どこに落とすかという妥協点も交渉においては重要であるし、そういったことを考えるのも仕事の一部だからである。