2009年1月12日月曜日

Haneda 1

年末を海外で過ごすということは、コスト高である。飛行機代、ホテル代、すべて高い。円高の恩恵を受ける日本人ですら、今年は不景気を意識してか海外旅行に出かける人も少なかったという。広州のリッツカールトンが何故かよく分からないが当ったので、それを生かすチャンスとして年末年始を用いただけで、本来であれば寝正月というのが日本人としてみれば王道である。私もここ数年年末年始前後が仕事で忙しいという事情から、家でぬくぬくとしながら猫と遊ぶというのが正月であったが、今回は初めて海外で新年を迎えることになった。新年を迎えると言っても、日本にいる場合を考えれば書き初めをする訳でもなく、初詣をする訳でもない。イベントなき正月を平和に過ごすと言ったところである。実家に帰省しても良いことが無いし、むしろ新年から不快な思いをすることが多いし、唯一の味方である猫も死んだので帰らないということを何年も続けている。
さて今回の旅は、羽田空港からのフライトに始まる。アジアへのフライトは幾つかあるようで、都心から行く場合は成田からよりも断然便利である。今回はスーツケースを事前に羽田に送っておいて、仕事終りにそのまま飛行機に乗る。これは効率的である。りんかい線(埼京線の新木場方面の電車)で天王洲アイルまで行き、モノレールに乗り換え。天王洲アイルでの乗り換えはかなり歩く。モノレールというと浜松町というイメージであるが、こういった方法もあるのかと改めて気づく。何事もやってみないと知らないで通り過ぎてしまうものが沢山ある。普段止まらない電車の駅などは、そういう意味ではたまに降りて写真を撮るというのも軽い旅行のようで面白いだろうなと思う。定期券の範囲内ならば交通費はタダだし、道やその駅の構造を知ることが出来るという点では役に立つ。
モノレールはガラガラである。12月26日の金曜日。忘年会に出かける人が多いのだろうか。今年は色々なことを忘れたかった人も多いのだろう。多くの人が苦悩することとなった。特に9月以降は世界中が激しく揺れた。金融危機がいつ終わるかなど、私には分からないが、それでも世界は動いている。GDPが0になることなど有り得ないのである。その日々の動きがまた揺さぶりをはじめ、振り子のように大きくなっていく。揺れ始めるには時間がかかるかも知れないが、回復して欲しいと願う人が多くいる限り株価は上がる。株価が上がればそれは現実になる。市場は間違えることが多い。将来の予測が出来ていれば株価はこれほど動かないはずである。都合が悪くなると人はその悪いことを隠したがる。本当に悪いものが出てくるのは恐らくこれからである。日本の景気は回復したとここ数年呼ばれていたが、それでも食品の偽装というものが頻出していた。これはデフレの傷である。価格を下げて収益を獲得しようとする、という姿勢は今後世界中で出てくる。とすれば必然的に質は下がる。質が下がるときはモラルも下がる。至極当たり前のことである。中国ばかりを非難できないという状況に陥る。
あまり旅行に向かうという雰囲気のある人は少ない。営業日が12月30日の会社もかなり多いのかも知れない。マーケットは12月30日の午前中に大納会である。日本の正月休みは長い。他の国は1月2日にマーケットが開いてしまうが、日本は1月5日が大発会であり、しかも午前中に終えてしまう。日本人にとって正月というのは大事な休みなのだと感じる。欧米人などのキリスト教の世界に言うクリスマス休暇と同じようなものだろう。私の場合は正月気分で年明けを迎えると痛い目に遭うことが多いが、今年はどうしても年明けが海外であることからそういった気分を完全に回避することは難しい。今年の抱負とかそういったものは特に無いが、強いて挙げればCFAのLevel2に優秀な成績で受かることと、文章を沢山書くこと、英語をもう少し何とかすることぐらいである。前進していないことは無いが停滞しているように感じることも確かではある。今年は世界の経済と同じように厳しい年であるようにも思う。能力の限界を考えれば自分自身をよりニッチな方向へ成長させることが戦略としては正しいのだと思うが、結局のところコストがかかる。しかしそれで何かを諦めるというのもアホらしい。
羽田空港に到着すると、バスに乗って移動することになる。ターミナル1、2と国際便との間をグルグル回るバスがある。国際便のターミナルは本当にこれが東京にある空港なのかと思うほどに小さい。確か3か所しかゲートが無く、カウンターも写真の通り貧相な感じである。こんな天井の低いプレハブ空港は世界中探してもなかなか見つからない。地方の空港もこんなに小さいものは珍しいはずである。Duty Free Shopも数えるほどしかなく、外国人もきっと衝撃を受けるだろう。世界都市東京の玄関であるというのに恥である。オリンピックを招致したいのなら羽田の有効利用を早急に進めるべきである。そういえばオリンピックの都市としてのインフラ面では1位だが、都民の支持が無いことがネックだと言う。オリンピックによる経済効果もインフラが既に完全に整備されたと言える東京では、殆ど無いように思う。設備も新たにすることは無いと言うし、となれば外国人が観光に来て金を落とすということぐらいだろうが、それも2016年頃の為替によって大きく左右されることになる。円高の状況が続けば隣国である中国や韓国からの観光客は減るだろう。従って今からその経済効果を見込むことは難しいが、北京オリンピックでさえ大したインパクトを与えなかったというのだから、東京でオリンピックをやっても思い出に残るとかその程度であろうし、過ぎ去った後の不況を皆懸念しているのかも知れない。

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