
夜に出る飛行機に乗る場合は、時間を持て余すことも多い。乗客がかなり少ないので、イミグレーションもスムーズに通貨するし、あとは荷物検査ぐらいだが、私は一眼レフ用の道具ぐらいしかカバンに入れてないのでこれまたスムーズである。奥さんは色々と化粧品とかを小さいビニールに入れておく必要がある。ヒマを持て余した時には何をするのかと言うと、土産などの買い物でもしたいところだが、それも規模が小さくすぐに終わってしまう。雑誌を買うのも荷物になるだけであるし、読むべきガイドブックなどは事前に相当読み込んでいるので不要である。この時間を持て余る感がいつも旅行では何と言うか微妙である。しかし一方で残すは飛行機に乗るだけであるという安心感もある。今年は物心がついてからは人生で初めて紅白歌合戦を見ない年である。紅白歌合戦を見たいとも思わないが、あのエンドレスさが休んでいるという感じを味あわせてくれるからみんな見るのだと思う。

本当はキャセイの方が安いのでそちらを使いたかったが、JALしか取れなかったのでさすが年末だなと思う。それに最近はJALのCDSのスプレッドはエライことになっているし、これはいよいよ倒産するぞという領域に足を踏み込んでかなり日が経っている。当たり前だが、このような状態になった会社の飛行機には乗りたくない。金融庁も銀行に対する検査では、JALに対するローンについては留意せよというような話が出ているようであるし、劇的なリストラをしなければならないことは間違いない。安全という点には最も気を使っているはずだが、御巣鷹の件を思えば安易にJALは安全とは思えないのが正直なところである。飛行機が墜ちることは確率的には非常に難しいことであるが、それでも年に何度かは墜ちるし、消費者金融と同じようなクレジット水準の会社を信用せよというのはかなり無理があるのではないか。

それでも就職したい会社としてのランキングは高い。CDSの値がこれだけの状態にあるような会社でも、20位ぐらいには入ってしまう訳だから、いかにイメージというものが大事なのかが分かる。学生に有価証券報告書を読破せよというのも難しいのだろうが、大事な自分の人生を預けるのだからそれぐらいのことをするのはむしろ当然である。人間にとってもっとも貴重な時間という資産を拘束されてしまうのであるから、それに見合ったリターンを得ることが必要であり、それはつまりその会社が将来儲かるのかということを理解する必要があるのである。私が会計士でCFAの勉強をしているからそんなこと言っているだけなのかも知れないが、多くの人が未だに想定する終身雇用をイメージすれば超長期投資であることに変わりはない。もちろん財務諸表を読んだだけで会社が理解できるはずがない。しかし多くの情報があることも事実である。1人当たりの研究開発費などもすぐに算定できるのだから理系の研究者などはそういった点を評価することも必要である。

エコノミークラスに搭乗するのだから機内食には文句を言わないと決めている。久しぶりに日経新聞でも読むか、などと社会人とは思えない発言をかましながら置いてある新聞を掴み、機内に乗り込んでカメラを構える。日経新聞もたまに読むと面白い。毎日読むとその代り映えの無さに飽きる。興味があることは新聞を読まなくてもWebで見たりしているし、特に紙面で読む必要もない。興味のないことは新聞でもWebでも読まない。読んでもすぐに忘れてしまうからである。すべてのことをストックしておくことが出来るほどに私の脳も開花していない。iPodみたいに小さくなくて良いので、ある程度の大きさで必要な情報をどんどん送ってくれるような機械が無いのだろうか。それも世界中どこにいてもである。

暇つぶしの結果飛行機の中で席にくっついているテトリスをやってみる。以前小さいテトリスが流行った時以来だが、もう10年ぶりぐらいかも知れない。意外とうまいので結構進んで行ったが、パイロットのアナウンスで無残にも中断される。旅行に行くと思うのが、手元ですぐに調べることが出来たら良いのにな、ということである。これはレストランを調べたり、移動手段を調べたりと色々であるが、Googleで検索した情報が必ずしも体系的でないこともある。ヒマ潰しの道具としては、任天堂DSみたいなものもついていたり、あるいは音楽が聞けたりと、そういったものをすべて兼ね備える必要が出てきてしまうが、技術的には既に出来ない話ではないし、単に私がその存在を知らないだけなのかも知れない。後は電話もできると良い。海外用の携帯を持っていっても通じなかったりすることがあるので、単なる保険程度にすぎず便利であるという認識は未だしていない。ストレスを全て解消するようなものということになるだろうか。しかしストレスが全く無いというのも旅行に行く醍醐味が無くなるのかも知れない。旅行に行くことで日常では感じない非日常であることによるストレスというのもが、英気を養うためには必要なのではないかと思う。いつまでも上達しないように感じる英語も、旅行に行って外国人とコミュニケーションしたり交渉したりしている内にうまく喋る必要も無いか、と感じるようになったりするのである。
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